【 リオ・オリンピック 雑感】
2016年8月5日(金)~ 8月21日(日)までの17日間
、

ブラジルのリオデジャネイロでオリンピックが開催され、
世界204ヶ国の参加となった。
私がこのオリンピックで感じた幾つかのことを書いてみたい。
《 1.開会式 》
参加204ヶ国の内、私が国名を知らない国も数ヶ国あった。
世界情勢に対する勉強不足を感じた次第であった。
そして日本は104番目の入場で、総勢 338名の大集団であった。

各国の先頭で3輪車に乗って誘導する女性は美しく眩しい。
また、旗手の横で植木鉢(?) を持って共に歩む
ホスト国の少年少女が可愛い。さすがラテンの血、と感じた。
《 2.ウサイン・ボルト:陸上》
何と言っても、この大会での最大の関心事は、ボルトの活躍であったであろう。
3種目(100m、200m、400mリレー)でのオリンピック三連覇という偉業。
今後このようなスーパーマンは、しばらくは現れないであろう。
我々は、前人未到の伝説の証人たる目撃者であったことを誇りに思う次第なのである。
だが、日本のメディアの報道は違った。
最後の種目、400mリレー(4×100m)で、日本が「銀メダル」獲得したことの方を
大々的に報道していた。
それも理解はできる。
なにせ日本は陸上のトラックでは
「メダル」は皆無に等しい状況であったからである。
しかし、本当の世界の偉業を、
まず素直に賞賛し報道すべきであると私は思っている。

なにせ日本は陸上のトラックでは
「メダル」は皆無に等しい状況であったからである。
しかし、本当の世界の偉業を、
まず素直に賞賛し報道すべきであると私は思っている。
《 3.モハメド・ファラー:陸上男子10000m 》
英本国では、新首相の名前は知らなくても

「ファラー」の名前を知らない者はいない。
とまで言われる程の有名選手である。
彼はこの10000mで、途中転倒したのであった。
1万mという長丁場であったとはいえ、
一度転倒し、しかも金メダルというワザは
とうてい超人ファラー以外では為し得ないものであったと思われる。
しかもオリンピック連覇である。
そして、あの最後の直線を向いてからのスパートは正にミラクル。
もう、次元の違う底力に鳥肌が立った。
《 4.女子卓球:福原 愛、石川 佳純、伊藤 美誠 》
まず「福原 愛」選手。

今大会の福原選手は、以前とは全然違った印象を受けた。
チーム・キャプテンということもあったであろうが、
意気込みや集中力がすごいと感じた。
多分であるが、福原選手にとってこれが
最後のオリンピックだと思っていた節があった。
丁度、ロンドン五輪の女子卓球団体(平野、福原、石川)で
銀メダルを獲得した最年長の「平野 早矢香」選手。
銀メダルを獲得した最年長の「平野 早矢香」選手。
彼女は当時27歳。
奇しくもリオでの福原選手の年齢と同じだったのである。
そして、平野選手もスポーツ選手にとって宿命とも言うべき世代交代の波に呑まれ、
リオへの切符を逃し、2016年4月に引退した。
リオへの切符を逃し、2016年4月に引退した。
福原選手もそれは重々承知していることであろう。
ならば己の命運を平野選手に重ね、リオを最後の大舞台と考えていると推察できる。
あの「泣き虫 愛ちゃん」が最後にしか見せなかった涙、そしてインタビューでの
「苦しかった」という言葉は、きっと2020年の東京には出場できないだろう、という思いの丈にも聞こえた。
東京オリンピックにも是非出場して欲しいとは思うが、今をほぼ絶頂期とする石川選手、
伸び代の大きい伊藤選手、そして居並ぶ若手達・・・厳しい状況であると推測する。
次に「石川 佳純」選手。

多分、東京オリンピックではエースとして、
またキャプテンとして出場するであろう。
しかし、今度は追われる立場となる。
今までは、福原選手を追う立場であったが
全日本卓球大会あたりから、「女子卓球界のエース」となり
若い「伊藤 美誠」選手や「平野 美宇」選手の
「みうみま」などから 目標とされてきている。
これも奇しく、2020年には石川選手は27歳なのである。
今の絶頂期に在って「引退」の二文字は彼女の脳裏には全くないであろうが、問題は「After TOKYO」なのである。
また、その可愛さから「かすみん」と呼ばれて人気があるが、アスリートとして一つの道の日本に於ける頂点を
極めた子なのである。ナマな精神力である筈がない。失礼ながら昨今の軟弱な男子では「手に負えるシロモノ」
ではないのである。
最後に「伊藤 美誠」選手。

インタビューを聞く限り、最強の精神力、
いや「天然の強心臓」を持つ子であろう。
きっと順調に成長すれば、次代のエースとなるであろう。
問題は壁にブチ当たった時である。
「ケロッ」とクリアするか、大きく崩れるかのドチラかであり
半端にスランプなどは考え難いのである。
そして将来、石川選手に引導を渡すのもこの子ではなかろうか。
《 5.メディアの報道 》
しかし、メディアとは・・・
「まず、今のお気持ちは?」といった、
あの紋切り型のインタビューは・・・?
あの紋切り型のインタビューは・・・?
もう少し「気の利いた」質問が出来ないものなのか。
もう一つ。
上記「福原」選手への、団体銅メダル獲得後のインタビューの場面。
私が気になったのは、愛ちゃんが涙ながらに「ごめんなさい」と

精一杯の声を発し、しばし沈黙したのに対し
インタビュアーが無言だった、という部分である。
ここで、インタビュアーの表情が画面に映し出されていたならば、
また違った印象を受けたかもしれぬが
インタビュアーの表情が画面に無い場合、
普通、インタビュー相手が「ごめんなさい」と涙で声をつまらせた時、インタビュアーは、何かしらの「Voice Reaction」が
あっても良かったのでは、と思えた次第であった。
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