【 iPhone から Android端末への連絡帳データの移行について 】
iPhone から、Android端末へデータを移行する際の注意点として本記事を掲載しました。
まず「データ転送」自体は、ケーブル1本で
実質 5分位で完了します(右図)
ケーブルは、
片側が、ライトニング(♂)で
反対側が、Type C(♂)となります(右図)
色々な移行データがある訳ですが
画像データや、音楽データは問題ないと思われます。
一番の問題は「連絡帳データ」です。
このデータの、いわゆる『フリガナ』で問題が発生します。
iPhoneでは「連絡帳データ」は、vCard という形式で
エクスポートされ、Android端末では、その vCard 形式の
ファイルを読込んで、「連絡帳」にインポートしますが、
この時、『フリガナ』を、正しく認識しないようです。
例えば
❖ iPhone側で
名前:au お客様センター
フリガナ:au オキャクサマセンター
となっていると
❖ Android端末では
名前:au お客様センター
フリガナ:(なし)
となってしまうようです(右図)
これは、iPhoneでの vCard の『フリガナ』への出力が
単純に『au お客様センター』という文字列となっていることが原因です。
その『フリガナ』の所為で、Android端末の「連絡帳」では
正しく「あいうえお」順に ソート表示されません。
専門的に言いますと、正しくは
「フリガナ:au オキャクサマセンター」は
X-PHONETIC-LAST-NAME;CHARSET=UTF-8;ENCODING=QUOTED-PRINTABLE:=61=75=20=
=E3=82=AA=E3=82=AD=E3=83=A3=E3=82=AF=E3=82=B5=E3=83=9E=E3=82=BB=
=E3=83=B3=E3=82=BF=E3=83=BC
と「QUOTED-PRINTABLE」で、エンコーディングしなければ
ならないのですが、iPhone 側では、そのようになっていません。
この齟齬は、
iPhone 側が vCard の VERSION:3.0
Android 側が vCard の VERSION:2.1
という、バージョンの違いによるものかもしれません。
因みに、この vCard の読み込み(インポート)処理部分は
Google が、各Android のメーカー側に提供しているものなので
メーカー側のサポートも無理な様です。
仕方がないので、
iPhone から出力された vCard ファイル(拡張子が vcf) を
「QUOTED-PRINTABLE」で、エンコードして出力するプログラムを作成し
試したところ、正常にソート表示できました。
因みに、Android 側の「連絡帳」の、各連絡先の「基本情報」では
正しく『フリガナ』が表示されていますし、編集操作を行うと
「よみがな(姓)」の欄に『フリガナ』が表示されます(右図)
では、では。
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【 晩年の「冷笑的な疑惑」は、認知症の発症リスク、および死亡率を上昇 】
掲題の論文の題名と概要は以下の通りです。
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Late-life cynical distrust, risk of incident dementia, and mortality in a population-based cohort
人口ベースのコホート研究における、晩年の「冷笑的な疑惑」は、
認知症の発症リスク、および死亡率を上昇させる
Neurology誌
vol. 82 no. 24 2205-2212
DOI: https://doi.org/10.1212/WNL.0000000000000528
PubMed:24871875
https://n.neurology.org/content/82/24/2205
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◆ Article 記事 ◆
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◆ Abstract 要約 ◆
◇ Objective 目的 ◇
We investigated the association between late-life cynical distrust and
incident dementia and mortality (mean follow-up times of 8.4 and 10.4 years, respectively)
in the Cardiovascular Risk Factors, Aging and Dementia Study.
心血管危険因子、老化および認知症研究において、晩年における「冷笑的な疑惑」(※1)を抱く人の
認知症および死亡率( 平均追跡期間はそれぞれ8.4年および10.4年 )との関連を調査した。
(※1)cynical distrust
これは「冷笑的な疑惑」と訳したが、的確であるか否か自信が無い。
◇ Method 方法 ◇
Cynical distrust was measured based on the Cook-Medley Scale and
categorized into tertiles.
冷笑的な疑惑は、Cook-Medley Scale(※2)に基づいて測定され、三分位に分類された。
(※2)Cook-Medley Scale
クックメドレー敵意尺度(Ho)は、個人の性格と気質、
特に敵意の程度を測定するように設計された心理学の標準
(Wikipedia 英語版)
Cognitive status was evaluated with a 3-step protocol including screening,
clinical phase, and differential diagnostic phase.
認知状態は、スクリーニング、臨床段階、および鑑別診断(※3)段階を含む
3段階のプロトコルで評価された。
(※3)鑑別診断 (differential diagnostic)
ヘルスケアでは、鑑別診断(略してDDx)は、
患者の病歴と身体検査を分析して正しい診断に到達する方法である
(Wikipedia 英語版)
Dementia was diagnosed according to DSM-IV criteria.
認知症はDSM-IV基準に従って診断された。
Complete data on exposure, outcome, and confounders were
available from 622 persons (46 dementia cases) for the dementia analyses and
from 1,146 persons (361 deaths) for the mortality analyses.
曝露、アウトカム、および交絡因子に関する完全なデータは、
認知症解析では622人(認知症症例46例)、
死亡率解析では1,146人(死亡361例)から入手可能であった。
Age, sex, systolic blood pressure, total cholesterol, fasting glucose,
body mass index, socioeconomic background, smoking, alcohol use,
self-reported health, and APOE genotype were considered as confounders.
年齢、性別、収縮期血圧、総コレステロール、空腹時血糖値、BMI、社会経済的背景、
喫煙、アルコール使用、自己申告による健康、およびAPOE遺伝子型(※4)が交絡因子と見なされました。
(※4)APOE遺伝子
APOE遺伝子とは「アルツハイマー型認知症」に深く関連する遺伝子。
◇ Results 結果 ◇
Cynical distrust was not associated with dementia in the crude analyses,
but those with the highest level of cynical distrust had higher risk of dementia
after adjusting for confounders (relative risk 3.13; 95% confidence interval [CI] 1.15–8.55).
粗雑な解析では、「冷笑的な疑惑」は認知症と関連していなかったが、
「冷笑的な疑惑」のレベルが最も高い人は、交絡因子を調整した後の認知症のリスクが高かった
(相対リスク3.13 95%信頼区間[CI] 1.15-8.55)。
Higher cynical distrust was associated with higher mortality
in the crude analyses (hazard ratio 1.40; 95% CI 1.05–1.87)
but the association was explained by confounders
(adjusted hazard ratio 1.19; 95% CI 0.86–1.61).
粗雑な解析では、「冷笑的な疑惑」が高いほど死亡率が高いことと関連していたが
(ハザード比1.40 95%CI 1.05-1.87)、この関連は交絡因子によって説明された
(調整ハザード比1.19;95%CI 0.86-1.61)。
◇ Conclusions 結論 ◇
Higher cynical distrust in late life was associated with higher mortality,
but this association was explained by socioeconomic position, lifestyle, and health status.
晩年におけるより高い「冷笑的な疑惑」は、より高い死亡率と関連していたが、
この関連は社会経済的地位、ライフスタイル、および健康状態によって説明された。
Association between cynical distrust and incident dementia became evident
when confounders were considered.
「冷笑的な疑惑」とインシデント認知症との関連は、交絡因子を考慮すると明らかになった。
This novel finding suggests that both psychosocial and lifestyle-related risk factors
may be modifiable targets for interventions.
この新しい発見は、心理社会的およびライフスタイル関連の危険因子の両方が
介入による変更可能な目標である可能性があることを示唆している。
We acknowledge the need for larger replication studies.
我々は、より大規模な類似研究の必要性を認識するものである。
◆ GLOSSARY 用語集 ◆
AD = アルツハイマー病;
BMI = ボディマス指数;
CAIDE = 心血管危険因子、老化および認知症;
CI = 信頼区間;
DSM-IV = 精神障害の診断および統計マニュアル、第4版;
MMSE = ミニメンタルステート検査
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