【 タバコ1本で 〇〇分、寿命が縮む研究 】
このテーマの有名な研究発表としては、
2000年に「BMJ誌(British Medical Journal)」に掲載された
下記の論文です(英文です)。
ここでは「1本で11分」となってますね!
……………………………………
BMJ. 2000 Jan 1; 320(7226): 53.
PMCID: PMC1117323
PMID: 10617536
『Time for a smoke? One cigarette reduces your life by 11 minutes』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1117323/
『 タバコ1本で11分寿命が縮む 』(オラッち訳)
……………………………………
という、なにか「洗脳的な題名の論文」です。
そして、その論文の Abstract では
……………………………………
SUBJECTS--34,439 British male doctors
who replied to a postal questionnaire in 1951,
of whom 10,000 had died during the first 20 years
and another 10,000 have died during the second 20 years.
(オラッちの意訳)
1951年に、郵送アンケートに回答した、34,439名の英国の男性医師の内
1万名は最初の20年(~1971年)の間に亡くなり
他の1万名は次の20年(~1991年)の間に亡くなった。
……………………………………
と述べていますが、
・死因の詳細
・基礎疾患の有無
などが判然としません。
また「結果」として
……………………………………
RESULTS--Excess mortality associated with smoking was
about twice as extreme during the second half of the study
as it had been during the first half.
The death rate ratios during 1971-91
(comparing continuing cigarette smokers with life-long non-smokers)
were approximately threefold at ages 45-64 and
twofold at ages 65-84.
The excess mortality was chiefly from diseases
that can be caused by smoking.
(オラッちの意訳)
結果-
喫煙に関連した過剰な死亡率は、
研究の後半では、前半より極端に多く、2倍であった。
1971年から91年までの死亡率は
(継続的な喫煙者と、生涯の非喫煙者を比較して)
45歳~64歳でおよそ3倍、65歳~84歳でおよそ2倍である。
この過剰な死亡(要因)は、主に喫煙が原因の疾病に拠るものであった。
……………………………………
とあり、要は
『喫煙者の死亡は喫煙が原因』
と、❝決めつけて❞ います。
そこには、喫煙者の個々の健康状態や基礎疾患の有無に
ついては述べられていません。
こういった、偏向的な調査であったが故に、この論文は真の信用に値せず、
喫煙原因の疾病に関する追跡調査としての❝古典的な教科書たる地位❞ を
得られなかった訳なのです。
では、では。
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【 モラルと倫理観とマナー観 について 】
ここでは、モラルと倫理観とマナー観について述べる。
倫理観は、各人によって異なるが
モラル(≒道徳観)は普遍性を持たねばならない。
モラルは、各環境に於いて各人の倫理観を形成し、
それがマナー意識(マナー観)の源泉となる。
それは、倫理問題(例えば、トロリー問題)には
❝正解というものは存在しない❞ ことからも導出される。
(モラルと倫理(観)を同一視する学者も存在するが・・・)
モラルは全世界の人類が共有し得る、
いわば正義感のようなものでもある。
つまり ❝モラルは普遍性を持つ(べき)もの❞ なのである。
普遍性を持たない観念をモラルとは言わない。
言葉として ❝あの人はモラルが無い❞ という表現は
『普遍的な善悪の観念に欠如している』ことを意味する。
ここで、混迷を極めるのは
❝何が悪であり、何が善であるのか❞ という
いわば『善悪の基準』なのであるが、
この命題には多くの哲学者が論を展開している。
カントの『人倫の形而上学の基礎付け』に見られる
広義の「厳格主義(Rigorism)」的な道徳(定言命法)、
ニーチェの『善悪の彼岸/道徳の系譜』に見られる
いわゆる奴隷道徳などを始めとして・・・
しかし、そのような哲学的解釈に拠らずに平易に考えると
『善悪の基準』とは、刑法に規定されるような言動、
即ち、殺人・泥棒・詐欺などの言動を ❝悪❞ と
認識しえる基準的な観念、と換言出来るのである。
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ならば、喫煙という行為を、
禁止されていないエリアで行う事は
決して ❝モラルが無い❞ とは表現できないのである
敢えて嫌煙諸氏の立場から言うならば、喫煙は
ミル(J.S.Mill)が、その著『自由論』で展開した ❝愚行権❞ に該当し、
『単なる迷惑行為』と評せられるかもしれない。
然しながら、忘れてならないのは ❝迷惑❞ とは
❝各人によって差のある感覚❞ という事なのである。
拠って、その感覚は、❝モラル❞ の範疇には非ず
倫理(または、その延長線上に位置するマナー)の
領域の感覚であり、故に❝モラルが無い❞ とは
決して評し得ないのである。
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オラッちは、このように考えます
では、では。
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